特に私は、重度歯周病といわれる難症例を数多くさせて頂いてきました。
バランスを崩してしまっている口腔内では、歯磨きやPMTC(衛生士による清掃)だけでは治る事がありません。
いかにバランスさせるか?構造再設計が可能です。
もちろん予防歯科も重視しておりますが、それだけでは治らない難症例もご相談いただけます。
このような自覚症状がある場合歯周病が進行しているかもしれません。
【治療方法】歯周病治療を1年行い、部分矯正+保険治療、右下4567にセラミック治療を行いました。
【費用】セラミック 4本 400,000円(税込 440,000円)/部分矯正 26万円(税込28.6万円)〜
【リスク】セラミック治療は歯を過剰に削らない限りリスクはほとんどありません。部分矯正は矯正装置があたって口内炎ができることがあります。
歯周病は「静かなる病気」「サイレントディジーズ」とも呼ばれ、自覚症状のない沈黙の疾患です。炎症が気づかぬうちに進行し、最悪の場合歯が抜けてしまうという深刻な状態になってしまいます。
軽度歯周病は歯ぐきが腫れていたり、歯磨きなどで出血するという症状があります。炎症が歯肉だけでなく骨への進行が進み始めています。骨が溶けることによって歯周ポケットの深さが深くなってきます。
中度歯周病は歯周ポケットの歯石が深いところまで付着しています。炎症が慢性化し、歯を支えている骨が溶け始め、歯が浮いたような感覚があります。また、口臭も強くなってきます。
重度歯周病は歯根を支える歯槽骨が溶け、歯根が露出します。歯のぐらつきもひどくなっているため、固いものはほとんど食べられない状態です。
当院ではエアフロー プロフィラキシス マスターを導入しています。
エアフローは低侵襲で歯周ポケットのバイオフィルムを除去できる最新の機器です。
歯周病の根本的な原因となるバイオフィルムの除去は歯周病治療において大変重要です。
エアフローの特徴として歯や歯ぐきを傷めず低侵襲で施術ができます。
従来の方法ではわずかではありますが歯や歯ぐきが削れてしまい、傷ついてしまいます。
しかし、エアフローは水と微細なパウダーを空気で吹き付けて汚れや着色を取るため、歯や歯ぐきにやさしく施術ができます。
また、痛みも少なく、短時間で効果的に歯周ポケットの細菌除去が施術ができます。
歯周病はお口の中の病気ですが、その影響は全身に及んでしまいます。
一見口や歯には関係ないような病気ですが、歯周病が影響を及ぼすことがわかっています。
歯周病は口腔内で増殖した細菌によって炎症が常に起こっている状態です。炎症から毒性の物質が血液によって全身に巡り、あらゆる臓器に影響を与えてしまいます。
人の口腔内には、300種類を超える細菌が存在し、そのうちの一つが歯周病菌です。
もちろん常在菌だからといって、口の中にいる多くの細菌も含め、何もしないで放置しておくことは良くありません。
身体の中の細菌の割合が増えると、身体は菌に対して口の中の環境を守るために、抵抗しようとします。
しかし、それでも菌が増加し続けると、やがて追いつかなくなり、いずれ負けてしまいます。
すると今度は、今まで正常な状態を守ろうとしてきた力が、歯そのものを敵だと誤認して、歯周病を発症してしまうのです。
歯にとって怖い歯周病ですが、菌を増やさないようにしっかりと予防することで、口の中や歯の健康を守る指標にもなります。
口の中の細菌は予防しても全部はなくなりません。
菌を適量に保つことができる人、さらに言うと、継続的な予防をしている人は、歯周病にならずに済みます。