歯が痛い原因として頭にパッと浮かぶのは虫歯ではないでしょうか。もちろん虫歯の可能性もありますが、痛みの原因はそれ以外にも考えられます。
どのような原因で痛みが出ているのか判断がむすかしいため、歯が痛い・しみる場合は早めにご相談ください。
歯の表面はエナメル質に覆われています。虫歯になっても初期のCO・C1の虫歯はエナメル質が溶けて脱灰している状態で白く濁って見えますが痛みは感じません。
エナメル質の内側の象牙質まで虫歯が達したC2の状態になると痛みを感じるようになります。C2では冷たいものがしみるような痛みを感じます。
虫歯が歯髄まで達したC3になるとかなり強いズキズキとした痛みがあります。
虫歯の末期段階のC4にまで進行してしまうと神経が死んでいる状態なので、痛みも感じなくなってしまいます。ここまで進行してしまうと歯を残すことが難しくなります。
知覚過敏はエナメル質が何らかの理由ではがれてしまい、象牙質が露出していることで痛みを感じます。歯がしみるという感覚になる方が多いです。
冷たいものや熱いものなどの温度変化や、歯ブラシの毛先が触れることなどが刺激になり痛みを感じます。
歯の根っこの部分が割れたり、ヒビが入ってしまった状態を歯根破折といいます。
事故や転倒などにより歯が強い衝撃が受けたことが要因の場合や歯ぎしり・食いしばり・歯並びの問題などで起こることもあります。
初期症状は噛むとズキッと痛みが走ったりしますが、違和感があったりむずむずした感覚があったりするだけで痛みを感じないこともあります。
症状が進むと慢性的にズキズキとした痛みがあります。
歯周病の初期症状では痛みを感じませんが、歯周病が進行すると歯ぐきが腫れたり、出血したり、膿が出たりするようになり痛みを感じるようになります。
歯肉が下がることにより象牙質が露出し、知覚過敏のような痛みがある場合もあります。重度の歯周病になると常に痛みがあり、歯がぐらぐらするなどの症状も出てきます。
親知らずはまっすぐ生えていると痛みはあまり感じませんが、斜めに生えてきてしまうと、歯ブラシが届かず虫歯や親知らずの周囲の歯ぐきがに炎症が起こる智歯周囲炎になりやすくなります。
虫歯や智歯周囲炎になると親知らずの周囲の歯ぐきが腫れたり、痛みが出たりします。