セラミック治療の成功のカギとは？｜よくあるご質問クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院

セラミックは、天然歯の自然な色や質感に非常に近いため、天然歯そっくりの被せ物を作ることが出来ます。歯垢や着色の汚れもつきにくく、耐久性が高いことから、長期間にわたり美しい状態を保つことができます。セラミック治療を成功させるためのカギについてご説明します。

セラミック治療とは？

セラミック素材は、セラミック（陶材）を用いた被せ物や詰め物を使った歯の治療のことをいいます。自然な歯の色や質感に非常に近いため歯との相性の良い素材で、耐久性も高いため、長期間にわたり美しい状態を保つことができます。

さらに、金属アレルギーの心配がないため、金属アレルギーの対策としてセラミック治療が行われる場合もあります。

主なセラミック治療の方法には、セラミックの被せ物（クラウン）、詰め物（インレー）、ラミネートベニアなどがあります。それぞれの方法には適応症があり、患者さんの歯の状態や希望に合わせて選択されます。

セラミック治療を成功させるためには、初期のカウンセリングが大切です。カウンセリングでは、以下のポイントが重視されます。

患者さんの希望する歯の形や色を詳細に確認します。例えば、歯が少し長いのが気になる、出っ歯を直したいなどの具体的な要望を聞きます。

美しい仕上がりを実現するためには、歯茎の形状も整える必要があります。歯周病で歯茎が炎症を起こしている場合は、まず歯周病の治療を行います。

セラミック治療後の噛み合わせが正しくなるように調整します。

治療にかかる期間や費用についても詳しくご説明し、患者さんが納得された上で治療を進めていきます。

セラミック治療の一般的な流れは次の通りです。

各ステップでは、細部にわたる確認と調整が必要です。特に仮歯の段階で患者さんが満足することが重要であり、不満があれば修正を繰り返します。

セラミック治療を成功させるためのポイントは以下のようなものです。

まずカウンセリングで患者さんの希望や歯の状態を正確に把握することが治療の成功のカギとなります。

歯茎の形を整えることで、より自然で美しい仕上がりになります。特に前歯のラインは大切です。

仮歯の段階で患者さんが満足されるまで調整を行います。具体的には、仮歯の形や隣の歯との位置関係、噛んだときの感じなどです。仮歯での不満を放置せず、最終的なセラミックの歯が完璧になるようにします。

歯肉炎の治療を行っているときは、本番のセラミックを入れる前に歯茎の腫れを改善させ、歯茎の状態が良くなってからセラミックを入れます。

歯科技工士の技術も治療の成功に大きく影響します。経験豊富な技工士が精密なセラミック歯を作成します。

治療後のメンテナンス（定期健診）も重要です。歯科医師・歯科衛生士による定期的なチェックと専門の器械を使ってクリーニングを行うことで、長期間にわたり美しい状態を保つことができます。

もともとセラミックは汚れが付きにくく、着色汚れも起こしにくい素材ですので、虫歯・歯周病にさえならなければ、セラミックの歯はかなり長持ちします。

以下は、実際の症例から学ぶセラミック治療の成功の秘訣です。

歯の形の改善・・40代女性の症例では、歯の形が小さいことを気にされていました。矯正治療では形を変えることができないため、セラミック治療を提案し、歯にセラミックをかぶせて歯の大きさと形を整え、2ヶ月以内に満足のいく結果を得ました。
歯の色の改善・・前歯の色が気になる患者さんには、ホワイトニングではなくラミネートベニアを提案し、1ヶ月で美しい白い歯を実現しました。
すきっ歯の改善・・長年すきっ歯に悩んでいた患者さんには、矯正ではなくセラミック治療を提案し、1ヶ月半で自然な歯並びを実現しました。