クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人
矯正治療で特にご希望が多いのが前歯だけの部分矯正です。前歯だけがガタガタ、出っ歯の方は歯がどの程度重なっているかで部分矯正か全顎矯正になるかが決まります。
目次
前歯だけのガタガタのように部分的に歯並びを治せる部分矯正
部分矯正は費用が比較的安く、治療期間も半年から1年ぐらいと全顎の矯正と比べて短いというのが人気の理由です。前歯が1本~数本だけ飛び出していたり、重なっていたり、捻じれていたり、隙間が空いている等の、ほんの少しガタガタの場合の治療が部分矯正です。
1本~数本の歯に限定して動かしていきますので、歯全体を動かすよりも治療期間が短く、費用も抑えることが出来ます。
部分矯正で前歯のガタガタを治療するのに使う装置
部分矯正で使用する装置は主に3種類です。
- 透明な樹脂製のマウスピースによる矯正(当院ではインビザラインという装置を使います))
- 前歯の前面にブラケットとワイヤーを取り付けるワイヤー矯正(別料金になりますが白いワイヤーも可能)
- 前歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける裏側矯正(当院ではインコグニトという装置を使います)
部分矯正では一般的に犬歯(糸切り歯)から犬歯までの6~8本の前歯に矯正装置を取りつけて歯並びを治していきます。
部分矯正といえども、他人に知られずに歯並びを治したいと思われている方が多く、マウスピース矯正や裏側矯正(インコグニト)を希望される患者さんが多いです。
しかしワイヤー矯正でも当院のブラケットは白色ですので、白いワイヤーをお使いいただくとあまり目立ちません。
特に接客業の方や女性の方は出来るだけ目立たない装置をご希望される方が多いです。とにかく費用を安くしたいという方には、ワイヤー矯正をおすすめしますが、絶対に目立たない方法で治療を受けたい方には、マウスピース矯正か裏側矯正(インコグニート)をおすすめします。
部分矯正はどんな場合に出来るの?
部分矯正が出来るかどうかは、実際に患者さんの歯並びや咬み合わせを診断しないと判断できません。
適応症例の参考は下記のとおりです。
- 前歯部のすきっ歯
- 1本だけ少しだけ出ている又は引込んでいる、
- かなり軽度のガタガタ
このように部分矯正で適応出来る範囲は限られています。どんな歯並びでも部分矯正でできるわけではありません。
八重歯の方や、歯が前後に大きく重なっている方、出っ歯などで抜歯が必要なケースでは、
残念ながら部分矯正の適応外となります。
部分矯正のメリットとデメリット
部分矯正のメリット
- 全顎矯正に比べて短期間で治療を終えられる
- 全顎矯正よりも治療費が安い
- 1本~数本の歯の移動だけで歯並びが改善する
部分矯正のデメリット
- 咬み合わせの改善はできない
- 歯の重なりが重度の場合は適応できない
前歯のガタガタに対する部分矯正に関するQ&A
前歯だけの部分矯正は、特定の前歯の歯並びを修正する治療方法です。
部分矯正は比較的費用が安く、治療期間も短いです。また、1本~数本の歯の移動だけで歯並びを改善することができます。
部分矯正は前歯が1本~数本だけ飛び出していたり、重なっていたり、捻じれていたり、隙間が空いている場合に適用されます。
まとめ
部分矯正は1本~数本の歯並びを整えるための治療法です。治療期間が約3ヶ月~と短く、全顎矯正と比べると価格も安く設定されています。前歯のデコボコやすきっ歯を治したい方は、部分矯正が適応になるかどうか初診相談をお受け下さい。