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子供が虫歯にならないようなおやつのとり方を教えて

子供が虫歯にならないようなおやつのとり方を教えて

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人

子供の乳歯を虫歯にしないためのおやつの取り方の様々な工夫についてご説明します。

子供が虫歯にならないおやつのとり方

幼児におやつをあたえる場合に、虫歯にならないようにするための注意点は以下のようなものです。

1. おやつの時間を決める

時間

おやつは、食事の時間に空腹になるように、食事までに2時間程度あけるようにして与える必要があります。

幼児に対する理想的なおやつの時間

  • 1~2歳 午前・午後の2回
  • 3歳以上 午後1回

時間を決めずに欲しい時にダラダラ食べるのは、虫歯になりやすい口内環境を作ってしまいますので、おやつは必ず時間を決めて与えましょう。

2. おやつの量を決める

おやつの量

おやつは1回15分以内で食べきれるくらいの量にして、1日に必要なエネルギー摂取量の10~20%程度を与えるのが理想的です。

幼児に対する理想的なおやつの量

  • 1~2歳 100~150キロカロリー
  • 3歳以上 200キロカロリー

カロリーの目安としては、バナナ1本、みかん2個、りんご半分が約80キロカロリー、さつまいも半分が約130キロカロリーです。

3. おやつの甘味について

甘い味は人間が本能的に好む味なので、子どもが欲しがるだけ与えてしまうと、食べすぎになってしまいます。3歳位までの間は、砂糖の多く入った味を覚えさせると、甘いものばかりを欲しがるようになってしまいますので、果物やさつまいも等の自然な甘味も与えるようにしましょう。

4. 飲み物の種類には注意する

ジュースやスポーツ飲料には砂糖がたくさん含まれていますので、甘い飲み物ばかりを与えず、お茶や牛乳を飲ませるようにしましょう。果汁100%ジュースにはショ糖が含まれており、虫歯の原因になりますので、天然のものだからといって飲みすぎないようにしましょう。

5. おやつの後には歯磨きする

歯磨きする赤ちゃん

おやつを食べたあとは、歯みがきをするように習慣づけましょう。食事と同じく、おやつの食べかすがお口の中に残っていると虫歯の原因になります。乳歯は永久歯と比べると柔らかく虫歯になりやすいため、出来るだけ虫歯予防につとめましょう。

幼児期のおやつは栄養補充

メロンのおやつ

小さなお子さんにとってのおやつは、栄養の補充という役割があります。幼児期は一度に食べられる量が少ないため、食事だけでは必要な栄養が摂取できていない場合があります。

幼児期に不足しやすく、摂取するよう心掛けたい栄養素は、鉄、カルシウム、ビタミンがあります。強い歯をつくるためには、カルシウムとビタミンが特に重要です。

子供にとってのおやつは食事とは違った楽しみがあるため、正しい摂取の仕方で行っていきましょう。

子供が虫歯にならないようなおやつのとり方に関するQ&A

子供が虫歯にならないようなおやつの選び方はどのようなものですか?

適切なおやつの選び方としては、まず栄養価の高いものを選ぶことが重要です。例えば、果物や野菜のスティック、ヨーグルト、チーズなどは、栄養素を摂取しながら歯の健康を保つことができるおやつです。また、砂糖の多く含まれるお菓子やジュースはできるだけ控えるようにしましょう。

幼児のおやつの量はどのくらいが適切ですか?

おやつは1回に食べきれる量にすることが望ましいです。一般的には1回のおやつで必要なエネルギー摂取量の10?20%程度を目安にします。具体的な量としては、1?2歳の場合は100?150キロカロリー程度、3歳以上の場合は200キロカロリー程度が理想的です。

幼児のおやつに甘味をどのように取り入れるべきですか?

幼児には自然な甘味を取り入れるようにしましょう。果物やさつまいもなど、自然な甘味を持つ食品を選ぶことが重要です。3歳までの間は砂糖の多く入った味を覚えさせると、甘いものへの依存性が高まる可能性があるため、バランスの取れた甘味を与えることが大切です。

まとめ

歯のキャラクター

小さいお子さんの場合、ぐずるとつい甘いものを与えてしまうこともあるかもしれませんが、おやつの時間や量や種類に気をつけて、虫歯の出来にくい口内環境を作っていくことが大切です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院
院長 永井 伸人

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本顎咬合学会。

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