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インプラントの失敗はなぜ起きる?よくある例とその原因

インプラントの失敗はなぜ起きる?よくある例とその原因

「インプラントって高額だし、もし失敗したらどうしよう…」そんなふうに感じている患者さん、実は少なくありません。
特にSNSや口コミで「腫れて痛かった」「グラグラして外れた」なんて話を目にすると、ちょっと怖くなっちゃいますよね。

でもご安心ください。
インプラント治療はきちんとした知識と技術があれば、成功率の高い治療です。ただし、「絶対に100%成功」というわけではないのも現実。失敗例には、ちゃんとした“理由”があるんです。

放っておくと大変なことに…失敗がもたらす影響とは

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インプラントの失敗を放置してしまうと、いろんなリスクが出てきます。たとえば、

骨が溶けてしまう(インプラント周囲炎) → 歯磨きが不十分だったり、歯垢がたまると、インプラントの周囲が炎症を起こし、最悪の場合、顎の骨が吸収されてしまいます。

再治療が必要になる → 一度ダメになると、もう一度手術をする必要が出てくることも。身体にもお財布にもダメージが…。

他の歯にも悪影響が広がる可能性 → 失敗したインプラントが隣の歯に負担をかけてしまうこともあります。

これらの問題は、早めに気づいて対処すれば防げるものも多いです。だからこそ「失敗の兆し」に気づくことが超大事なんです。

実際によくある失敗例とその原因

ここでは、よくあるインプラントの失敗例を具体的にご紹介します。

失敗例① インプラントがグラグラして動く

原因:骨としっかり結合していない「オッセオインテグレーション不全」

骨の量が足りないまま埋入したり、喫煙や全身疾患が影響するケースも。

この失敗、実は「インプラント治療=万能」と思って安易に始めてしまうことが原因になってる場合が多いんです。

顎の骨の量や質は個人差が大きく、糖尿病や骨粗鬆症、さらに喫煙の有無によっても結合の成功率は変わります。だからこそ、治療前の精密検査と「リスクの把握」がめちゃくちゃ大事なんです。

失敗例② 腫れや痛みが続く

原因:インプラント周囲炎(歯周病のような状態)

歯磨き不足で歯垢がたまり、インプラントの周囲が炎症を起こすパターン

これは「インプラント=虫歯にならないから楽♪」と思って、ケアを油断しちゃう人がよくハマる落とし穴です。

インプラントは天然の歯と違って“免疫反応のバリア”が少し弱いんです。つまり、歯垢の影響を受けやすい構造になってるということ。歯磨きの質や頻度を今まで以上に意識する必要があります!

失敗例③ 見た目が不自然・被せ物が合わない

原因:設計ミスや歯茎とのバランス不良

手術前のシミュレーションが甘いと、最終的な被せ物が浮いて見えたり、口元のバランスが崩れることも

「機能的には問題ないけど、見た目がなんか変…」というパターン。これは事前のデジタル設計の精度が低かったり、歯科医師と技工士の連携がうまくいってない場合に起こります。

とくに前歯などの“見える部分”にインプラントを入れるときは、美的バランスの考慮が必須。事前にシミュレーション画像などを見せてもらうのも大切です。

失敗例④ インプラントが折れてしまった

原因:強い力がかかった、または材料が適していなかった

噛み合わせが強すぎたり、歯ぎしりの影響も

これは“噛む力”が強い方に多いです。実は、噛み合わせのバランスって見た目では分かりづらいのに、インプラントの寿命を左右する超重要ポイントなんです。

歯ぎしり・食いしばりを無意識にしてる人も多いので、ナイトガードの装着や噛み合わせの微調整が超重要になってきます。

これらの例からも分かるように、失敗には必ず「原因」があるんです。だからこそ、「なんとなく不安」じゃなくて、「何が失敗につながるか」を知っておくことが大事なんですね。

どうすれば失敗を防げるの?対策ポイント解説

「じゃあどうすればインプラント失敗しないの?」って思いますよね。大切なのは、治療前・治療中・治療後のケアをしっかり行うこと!

インプラントを長持ちさせるためのポイント

事前の診査・診断をしっかり受けること → CT撮影や模型分析で骨の状態や噛み合わせを把握するのがマスト!

歯磨きを丁寧に!歯垢をしっかり除去すること → インプラント周囲炎の予防には、天然歯以上に丁寧なケアが必要です。

定期的に健診を受けること → インプラントを入れたあとも、3ヶ月〜半年に1度はプロのチェックを。

喫煙を控えること → 喫煙は血流を悪くし、骨とインプラントの結合を妨げます。

歯ぎしり・食いしばりがある場合はナイトガードを使うこと → 力の負担を軽減して、インプラント破損のリスクを減らせます。

こうしてみると、患者さん自身ができることもたくさんあります。セルフケアとプロのサポート、どちらも大事な両輪です!

信頼できる歯科医院の選び方って?

インプラント治療って、医院によっての差が大きいです。だから、選ぶときは慎重に。

歯科医院選びのチェックポイント

経験・実績が豊富なこと → 「インプラント症例〇〇件」など、具体的な数字を出しているところは信頼度アップ。

カウンセリングが丁寧なこと → 話をちゃんと聞いてくれる、説明がわかりやすい、など安心感があるところが◎。

CTなどの設備が整っていること → 精密な診断ができる設備があると、治療の精度も高くなります。

アフターフォロー体制があること → 治療後に困ったとき、すぐ対応してくれる医院は心強い!

これらを参考にすれば、「あれ…この医院ちょっと心配かも?」って違和感にも気づけます。直感も意外と大事です!

まとめ

不安を安心に変えるために知っておきたいこと

インプラント治療が失敗してしまうケースには、必ず「原因」があります。そして、その多くは事前の準備や日常のケアで予防可能なんです。

まとめると…

インプラントの失敗には「骨との結合不全」や「歯垢による炎症」などがある

放置すると他の歯や健康にも悪影響が出る

事前診断・歯磨き・定期健診が成功のカギ

医院選びも超重要!

「なんとなく怖い」から一歩踏み出して、「だからこうすれば安心」と思えるようになると、治療にも前向きになれますよ。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院
院長 永井 伸人

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本顎咬合学会。

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クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック