歯と口のトラブル

歯に食べ物が詰まるのは口腔内に原因がある?

歯に食べ物が詰まるのは口腔内の原因?

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人

毎回、歯に食べ物が詰まる場合は、口腔内の原因による可能性が大きく考えられます。

歯に食べ物が詰まる原因

歯に食べ物が詰まるという経験は一般的によくあります。えのき、ねぎ、水菜、ごまなどの野菜や、鶏肉などの肉の繊維は、歯に挟まりやすい形状であったり、噛んでもなかなか細かくならないという理由はあるでしょう。ただ、食事を摂るたびに食べ物が歯に詰まるという方の場合は、口腔内の環境が原因です。

主に食べ物が詰まりやすい箇所は、歯と歯の間、そして歯と歯肉の間が考えられますが、なぜ歯に食べ物が詰まるか原因を挙げていきましょう。

原因その1:すきっ歯などの歯並び

すきっ歯とは一般的な呼び方で、歯と歯の間(歯間)に隙間があることです。専門的には正中離開と呼びます。歯と歯が接することが本来の理想の歯並びですが、それ以上に離れているため、食べ物が入り込んでしまう隙間があります。それにより、食べ物が詰まる原因となります。

原因その2:虫歯になった

歯と歯の間が虫歯になる事はよくあることです。何故なら、歯間は歯磨きの際に、汚れを落とすことが難しいからです。歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシを使用しない限り、しっかりオーラルケアを行ったとは言えません。

食べかすを餌にして虫歯菌は(ミュータンス菌)糖を排出します。糖が付着すると歯のエナメル質が溶け出す為、歯と歯の間に隙間が空き食べ物が詰まるという原因になります。

原因その3:歯周病になった

歯周病菌による感染で歯周病は引き起こされます。歯周病になると、歯肉がやせて退縮し、歯槽骨も溶けてしまいます。それにより、歯と歯肉の間が開き段差もできるため、食べ物が詰まるという原因になります。

原因その4:歯ぎしりなどで歯が動いた

歯は強度があるため動かないと思われがちですが、唇や頬、舌の動きなど様々な力により位置を保っています。よって、歯ぎしりや食いしばり、舌を出すなどの癖を行うと、歯は動きます。正常ではない箇所に歯が動き、歯並びが乱れると、食べ物が詰まる原因となります。

歯並びがガタガタ(叢生)したり、出っ歯(前突)などの不正咬合の歯列の患者様は、食べ物が詰まるというお悩みも併せて挙げられがちです。

歯に食べ物が詰まるに関するQ&A

歯に食べ物が詰まる場合、フロスや歯間ブラシの使用は効果的ですか?

フロスや歯間ブラシを使用することで、歯と歯の間の食べ物を取り除くことができ、詰まりを予防する効果があります。

歯に食べ物が詰まるとどのような症状や不快感を引き起こしますか?

食べ物が詰まると痛みや違和感が生じることがあり、口内の清潔感や咀嚼の際の不快感があります。

歯に食べ物が詰まるのを防ぐためにはどのようなケアが必要ですか?

正しい歯磨きを行い、フロスや歯間ブラシを使用して歯と歯の間の清掃を行うことが重要です。また、定期的な歯科検診や歯石の除去も予防に役立ちます。

まとめ

歯のキャラクター

三度の食事で食べ物が歯に詰まると、その後のケアを考え、食事が楽しくなくなります。いずれかの原因に心当たりがある場合、一度クリニックへご来院くださればと思います。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院
院長 永井 伸人

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本顎咬合学会。

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