歯と口のトラブル

スマホのし過ぎが口臭の原因になる理由とは?

スマホのし過ぎが口臭の原因になるって本当?

クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人

スマホを毎日使いすぎることで口臭が強くなる「スマホ口臭」が指摘されています。どうしてスマホでSNSやゲームに熱中すると口臭の原因になるのかご説明します。

スマホのし過ぎが口臭に繋がる原因

スマホに夢中になると唾液量が減ってドライマウスになる

スマホに夢中になると口が臭くなる理由は、スマホの使用中は唾液の分泌量が低下し、唾液の質がネバネバの唾液に変化するからです。

スマホの使い過ぎで口臭が起こる理由を細かく見ていきましょう。。

1.姿勢が悪くなる

スマホを使う時はうつむき加減の姿勢になりがちです。そうすると唾液腺が圧迫されて唾液の分泌量が低下します。

2.周囲の人と会話しなくなる

スマホを使っている間は基本的に周囲と話をしません。話をしないために口の周りの筋肉や舌を動かすことがありません。その結果唾液が減ります。

3.交感神経が優位になる

スマホでSNSやゲームをしているときは集中している状態なので、交感神経が優位になります。

唾液には粘着性(ネバネバした)ものと、漿液性(サラサラした)のものがあり、交感神経が優位な時はネバネバした唾液が分泌されます。

そのため、サラサラした唾液の分泌量が減少するので、本来唾液の働きである自浄作用が低下にして、口臭が発生しやすくなります。

スマホに夢中になる → 交感神経が活性化する → 唾液量が低下、質が変化する

口臭が悪化する

スマホ口臭予防には歯科専用ガムが効果的

スマホ口臭は、スマホを使う時にうつむく姿勢になることが原因となりますので、スマホを使い続けずに途中で一旦休憩を入れることを意識しましょう。

スマホによる口臭予防には、ドライマウスの予防と同じく、ガムを噛むことがおすすめです。ガムを噛むと唾液腺が刺激されて唾液の分泌が促されます。また、噛むことで口の周りの筋肉を鍛えることが出来ます。

しかしガムを噛みすぎると歯のエナメル質が削れてしまい、知覚過敏を起こすことがありますので、ガムが良いといっても程々にしましょう。

ドライマウス改善のためのセルフケア

ドライマウスの症状を改善させるセルフケアをご紹介します。適度に行ってみましょう。

1.口の中を潤わせる

お口の中の潤いを保ち、乾燥しないようにするには、まずこまめに水やお茶を飲んで水分を補給しましょう。

部屋が乾燥しないように湿度をあげたり、シュガーレスのガムを噛むことも、口腔内の乾燥を改善させることに繋がります。

2.唾液腺マッサージ

唾液腺マッサージで唾液の分泌を促進することが出来ます。唾液腺は3つあり、それぞれ耳下腺、顎下腺、舌下線といいます。唾液腺の位置の周辺を力を入れずに軽く手でマッサージして刺激を与えるだけで唾液が出てきます。

3.舌のストレッチ

舌のストレッチをすることでも唾液が出ます。唾液が十分に分泌されると、唾液による口内の自浄作用が働くようになり、口臭予防にも効果的です。

口臭対策のためのガムの選び方

口臭対策のためにガムを選ぶ場合は、砂糖や人工香料を多く含むものは避けましょう。砂糖が口内に長時間残ると虫歯菌などの細菌が繁殖しやすくなり、口臭に繋がります。シュガーレスでキシリトール100%の歯科専用のガムがおすすめです。

まとめ

歯のキャラクター

ドライマウスのご相談は歯科で行っています。まず定期健診をお受けいただき、お口の中に口臭が発生する原因があるかどうかを確認します。

歯周病、虫歯などがあると口臭に繋がることがありますので、歯周病や虫歯にかかっているのがわかったら速やかに治療を受けましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院
院長 永井 伸人

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本顎咬合学会。

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