クローバー歯科・矯正歯科 あべの天王寺院 歯科医師 永井 伸人
詰め物がボロボロと口から出てきた場合、無理に接着しようとせず、外したままで通常の歯磨きを行い、早めにクリニックへ通院してください。
目次
噛んでいたら口から詰め物が出てきた
食べ物を噛んでいて、違和感があれば何だろうと口から出す方が多いでしょう。噛めないような白い詰め物が口から出てくると、大変驚きます。咬合力に耐えられなくなったり、新たに虫歯になったなどの原因で、詰め物が急に外れてしまうことはあります。
ボロボロになった詰め物が外れた場合の応急処置とは?
詰め物が外れた際の応急処置は何を行えば良いのでしょうか。
外れたら詰め物を戻そうとせずに、外したままで大丈夫です。外出でなければ水を飲んだり、鏡で確認を行い、詰め物が取れたと思われる歯を確認しましょう。
●飲み物を飲んだらしみる⇒知覚過敏が考えられます。
●黒い点が歯にある⇒虫歯が考えられます。
詰め物していた歯がどうして虫歯になるの?
削った歯と詰め物にわずかでも隙間があると、口腔内にいる虫歯菌は中に入ることができます。再び虫歯になった歯は溶けて、接着剤や詰め物を支えられなくなり、詰め物が外れてしまいます。例え痛いと感じなくても、詰め物が外れた場合は、歯科医院を受診してください。
白い詰め物はどのようにできるか
では、白い詰め物とは、どのようにしてできるのでしょうか。
白い詰め物の治療の流れを追っていきましょう。
白い詰め物の正体は
小さな虫歯をレジン(CR)という素材で治す事があります。これが白い詰め物の正体です。CRは歯科用のプラスチックで、銀歯と違い自然な仕上がりであること、保険適用内であることという長所があります。
レジンの治療の流れ
ただし、CRは直接歯にくっつかないという特徴があります。まず、虫歯の箇所を削り、歯科用の高性能な接着剤とCRを詰め、照射器と言う機械で光を当てて固めます。噛み合わせをチェックし不要な箇所を取り除けば、CRの治療は終了です。
絶対にやってはいけないことは?
詰め物が取れた場合、絶対にやっていけないことをご説明します。
通院費を惜しんで、接着剤で詰め物とご自身の歯を接着しようとしてはいけません。接着剤が歯科用でないと体に害が及ぶ恐れがあります。また、接着剤が少しはみ出て固まった場合、新たな虫歯や歯周病の原因ともなります。そのような行為は、ご自身の身体の為に行わないようにしましょう。
詰め物がボロボロと口から出たに関するQ&A
口から詰め物が出てきた場合は、無理に接着しようとせず、外したままで通常の歯磨きを行い、早めにクリニックへ通院してください。
詰め物が外れた場合は、詰め物を戻そうとせずに外したままで大丈夫です。外出でなければ、水を飲んだり鏡で確認を行い、詰め物が取れた歯を確認しましょう。
詰め物が外れた場合、絶対に接着剤で詰め物と歯を接着しようとしてはいけません。また、接着剤が歯科用でない場合やはみ出した場合、新たな虫歯や歯周病の原因になる可能性があります。
まとめ
歯の詰め物が外れると、不安に思われるでしょう。とにかく、早めの受診を心がけてください。歯の詰め物が取れたとドクターに相談し、処置を行ってもらうことがベストです。